京都市の外壁塗装・屋根塗装の補助金は今どうなっている?【2026年度】
「京都市で外壁や屋根を塗り替えると、補助金は出るのか」を、京都市・京都府・国の公式サイトと、そこに掲載されている要綱・申請の手引だけを確認して整理しました。 補助金の制度や受付状況は変わります。この記事の内容は確認日時点のもので、申し込む前には必ず各制度の公式ページで最新の内容を確認してください。
結論:塗り替えだけで使える京都市の補助金は、いまはありません
- 京都市は、外壁の遮熱塗装を含む省エネ改修の補助を令和3年度(2021年度)まで行い、 令和4年度(2022年度)に廃止したと公表しています。
- 2026年9月21日時点で、外壁や屋根の塗り替えそのものを対象にした京都市・国の補助金は、公式サイトでは確認できませんでした。 京都市の断熱改修の補助は、申請の手引で外壁塗装・屋根塗装を対象外と明記しています。
- ただし、京町家の伝統的な外観の修理、防火改修(外壁を準耐火構造などにする工事)、 指定された歴史的な町並みの地区の外観の修理など、建物や工事の内容によっては関係する制度があります。
-
外壁・屋根を塗り替えるだけ
京都市・国の補助は確認できず
-
京町家の外観(土壁・漆喰・格子・瓦など)を伝統的な形で直す
京町家改修補助金(条件付き)
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産寧坂・祇園新橋など指定された地区の建物、指定された建物の外観を直す
修理・修景助成(条件付き)
-
古い木造住宅・京町家の外壁を、準耐火構造・防火構造にする
まちの匠・ぷらす(防火改修)
-
断熱材や窓で、壁・屋根・床・窓の断熱改修をする
断熱改修等補助(京都市)・みらいエコ住宅2026事業(国)
どの制度も、塗装を「ついでに」含めれば補助の対象になる、というものではありません。対象になる工事の範囲は制度ごとに決まっています。
何が終わったのか
京都市のページ「住宅の外壁塗装の助成金について」(2025年12月24日更新)によると、京都市は既存住宅の省エネ改修を進めるため、 外壁の遮熱塗装を含む省エネ改修補助(既存住宅省エネリフォーム支援補助金)を令和3年度(2021年度)まで実施していました。 その後、「類似する国の補助事業の存在など」を理由に、令和4年度(2022年度)に廃止しています。
同じページは、代わりに国の「子育てグリーン住宅支援事業」を案内しています。ただし、この国の事業は リフォームの交付申請は2025年12月31日で受付終了(同事業の公式サイト)です。京都市のページにも「回答日当時の状況に基づいているため、現在の状況・制度等とは一致しない場合がある」と注記されています。 2026年度に国が行っている住宅の省エネリフォームの補助は、下の表の「みらいエコ住宅2026事業」です。
ネット上には、終わった京都市の制度を今も使えるように書いているページや、国の省エネの補助で塗装が補助されるように読めるページがあります。 制度の名前を見かけたら、下の「各制度の条件」の出典欄にある公式ページで、年度と受付状況を確かめてください。
今使える可能性がある補助金・融資の一覧
外壁や屋根の工事に関係しうる制度を、京都市・国・京都府の公式サイトで確認しました(確認日 2026年9月21日)。 「塗装だけで対象か」の欄は、要綱や申請の手引の記載にもとづいて書いています。公式資料で確認できなかった項目は「公式サイトで確認できず」としています。
| 制度(実施) | 対象 | 塗装だけで対象か | 補助率・上限 | 受付 | 公式ページ |
|---|---|---|---|---|---|
| 「まちの匠・ぷらす」京町家・木造住宅 耐震・防火改修支援事業 (京都市) | 京都市内の木造住宅(1981年5月31日以前に着工・3階建て以下)と京町家(1950年11月22日以前に着工・2階建て以下) | 条件付き(一般の塗り替えは対象外) | 外壁の防火改修は費用の10分の8で1棟20万円まで(防火改修の合計は木造住宅40万円・京町家60万円まで) | 2026年4月13日〜2026年12月25日(予算がなくなり次第終了)。京都市の報道発表資料(2026年3月13日)に「本事業は令和8年度限りとします」と記載 | 公式ページ 確認日 2026年9月21日 |
| 京都市京町家改修補助金 (京都市) | 京町家(未指定京町家・京町家保全重点取組地区内の京町家・重要京町家) | 条件付き(一般の塗り替えは対象外) | 重要京町家は3分の2(景観重要建造物は4分の3)で500万円まで。保全重点取組地区内の京町家は3分の2で200万円まで(特別外観工事は500万円まで)。未指定の京町家は特別外観工事(完了後に重要京町家に指定されることが要件)のみが2分の1で500万円まで | 令和8年度は2026年4月1日から受付(予算がなくなり次第終了。先着順) | 公式ページ 確認日 2026年9月21日 |
| 歴史的建造物等・地区の修理・修景助成制度 (京都市) | 伝統的建造物群保存地区(産寧坂・祇園新橋・上賀茂・嵯峨鳥居本)などの指定地区内の建物と、景観重要建造物などに指定された建物 | 条件付き(一般の塗り替えは対象外) | 制度と建物の区分ごとに補助率・上限が異なる(公式ページの一覧表を参照) | 公式サイトで確認できず | 公式ページ 確認日 2026年9月21日 |
| 既存住宅の断熱改修等補助(京都市脱炭素先行地域づくり事業補助金) (京都市) | 京都市内の既存の戸建住宅(共同住宅・長屋は対象外)に住む所有者 | 塗装だけでは対象外 | 断熱改修は費用の3分の2で120万円まで。設備は費用の3分の2で合わせて300万円まで | 2026年5月1日〜2026年11月30日(予算の上限に達した時点で終了) | 公式ページ 確認日 2026年9月21日 |
| みらいエコ住宅2026事業(リフォーム) (国) | 2016年12月31日以前に新築された住宅の所有者等 | 塗装だけでは対象外 | 1戸あたりの上限は、住宅の新築時期と工事の組み合わせにより40万円〜100万円 | 工事の着手は遅くとも2026年12月31日まで。交付申請は遅くとも2026年12月31日まで(予算の上限に達した時点で終了。受付状況・予算は公式サイトで確認) | 公式ページ 確認日 2026年9月21日 |
| 京都府住宅改良資金融資制度(一般住宅改良資金) (京都府) | 京都府内の自己所有の住宅(年齢・収入の要件あり) | 補助金ではない(融資) | 融資限度額450万円以内(金利は公式ページで確認) | 公式サイトで確認できず | 公式ページ 確認日 2026年9月21日 |
表は横にスクロールできます。
各制度の条件(塗装との関係)
「まちの匠・ぷらす」京町家・木造住宅 耐震・防火改修支援事業 (京都市)
- 外壁・屋根との関係
- 耐震改修(屋根の軽量化などの簡易な改修を含む)と防火改修。防火改修の工事種別に「外壁の防火改修工事」がある
- 塗装だけで対象か
- 条件付き(一般の塗り替えは対象外)
外壁の防火改修は「延焼のおそれのある部分」の外壁を一面ごとに、木造住宅は準耐火構造、京町家は防火構造と同等以上にする工事が基準です。要綱に塗装・塗り替えを対象とする記載はありません - 契約前の申請
- 必要(交付決定の通知より前に発注した工事は対象外)
- 申請する人
- 建物の所有者または居住者。簡易耐震改修・防火改修だけを行う場合は、京都市内に本店等がある事業者を元請か下請に含める
- 問い合わせ
- 京(みやこ)安心すまいセンター 075-744-1631
- 出典
-
- 京都市「まちの匠・ぷらす」京町家・木造住宅 耐震・防火改修支援事業
- 同 補助金交付要綱(令和8年度)
- 同 交付要綱 市長が別に定める事項
- 京都市 報道発表資料「令和8年度 すまいの耐震・防火補助制度」
京都市京町家改修補助金 (京都市)
- 外壁・屋根との関係
- 道路から見える外観の修理・復原(外壁は土壁・漆喰・聚楽壁・下見板など歴史的・伝統的な仕上げ、屋根は日本瓦など)
- 塗装だけで対象か
- 条件付き(一般の塗り替えは対象外)
京町家の歴史的・伝統的な外観の修理の範囲に限られます。申請の手引の記入例に「木部塗装」がありますが、一般の住宅の外壁の塗り替えを対象とする制度ではありません - 契約前の申請
- 必要(交付決定の日より前に工事の契約をしてはいけない)
- 申請する人
- 所有者(所有者以外は所有者の同意が必要)。工事は原則として京都市内の事業者(交付予定額20万円以下などの例外あり)
- 問い合わせ
- 京都市 都市計画局 まち再生・創造推進室 京町家保全継承担当 075-222-3503
- 出典
- 確認日 2026年9月21日
歴史的建造物等・地区の修理・修景助成制度 (京都市)
- 外壁・屋根との関係
- 外観(多くは道路など公共の場所から見える部分)の修理・修景
- 塗装だけで対象か
- 条件付き(一般の塗り替えは対象外)
指定された地区・建物の外観の修理・修景に限られます。塗装だけの工事が対象になるかは公式サイトで確認できず(窓口に確認が必要) - 契約前の申請
- 公式サイトで確認できず
- 申請する人
- 公式サイトで確認できず
- 問い合わせ
- 京都市 都市計画局都市景観部景観政策課 075-222-3397
- 出典
- 確認日 2026年9月21日
既存住宅の断熱改修等補助(京都市脱炭素先行地域づくり事業補助金) (京都市)
- 外壁・屋根との関係
- 窓・天井・壁・床の断熱改修(高性能な窓・ガラス、断熱材を使うもの)と、あわせて行う太陽光発電・蓄電池・省エネ機器
- 塗装だけで対象か
- 塗装だけでは対象外
申請の手引の「補助対象外経費の例」に、外壁塗装・屋根塗装・遮熱シート・サイディング等の外壁材改修・屋根葺替がはっきり書かれています - 契約前の申請
- 必要(申請前に契約した工事は対象外)
- 申請する人
- 住宅を所有して住む個人(申請者と工事の契約者は同じ人)。電力を再生可能エネルギー100%の契約に切り替えるなどの要件あり
- 問い合わせ
- 京都市脱炭素先行地域づくり事業補助金事務局 075-275-7263
- 出典
- 確認日 2026年9月21日
みらいエコ住宅2026事業(リフォーム) (国)
- 外壁・屋根との関係
- 外壁・屋根(天井)・床の断熱改修(躯体の断熱改修)や窓の断熱改修など。1つの居室で決められた組み合わせの断熱改修を行うことが条件
- 塗装だけで対象か
- 塗装だけでは対象外
公式サイトの補助対象工事(開口部・躯体の断熱改修、エコ住宅設備など9種類)に塗装は含まれていません - 契約前の申請
- 工事の着手より前に工事請負契約を結ぶ(契約前に着手した工事は対象外)
- 申請する人
- 登録された「みらいエコ住宅事業者」(施工業者)が申請。工事を頼む人は自分で申請できない
- 問い合わせ
- 公式サイトの問い合わせ窓口
- 出典
- 確認日 2026年9月21日
京都府住宅改良資金融資制度(一般住宅改良資金) (京都府)
- 外壁・屋根との関係
- 住宅の増改築工事・修繕工事の資金を、府と提携した金融機関から借りる制度
- 塗装だけで対象か
- 補助金ではない(融資)
返済が必要な融資で、補助金ではありません。塗装工事が対象になるかの個別の記載は公式サイトで確認できず(「修繕工事」とだけ記載) - 契約前の申請
- 公式サイトで確認できず
- 申請する人
- 府と提携した金融機関に申し込む
- 問い合わせ
- 京都府 建設交通部住宅政策課 075-414-5358
- 出典
- 確認日 2026年9月21日
「まちの匠・ぷらす」は、京都市の報道発表資料(2026年3月13日)に「本事業は令和8年度限りとします」と記載されています。 受付期間は2026年12月25日までですが、予算がなくなり次第終了します。
「補助金が使える」と勧誘する業者への注意
国民生活センターは、屋根工事の点検商法のトラブルについて注意を呼びかけ、 「突然訪問してきた業者には安易に点検させないようにしましょう」「保険金を利用できるというトークには気をつけましょう」と助言しています (国民生活センター「屋根工事の点検商法のトラブルが増えています」(2023年10月11日))。
また、国のみらいエコ住宅2026事業の公式サイトには、事業者の登録について「登録により国や事務局が優良な事業者として認定するものではありません」と書かれています (みらいエコ住宅2026事業【公式】申請手続きの詳細(リフォーム))。 「国に登録している業者だから安心」「登録業者なので補助金が使える」という説明は、この記載とは合いません。
ここからは当サイトからの助言です。「補助金が使える」と言われたら、契約の前に次の点を確かめてください。
- 制度の正式な名前と、公式ページのURLを聞き、自分で公式ページを開いて確かめる(業者が作った資料だけで判断しない)
- その制度で、塗装の工事が対象になっているか(この記事の表の「塗装だけで対象か」の欄も参考にしてください)
- いつまでに、誰が申請するのか。申請の前に契約・着工すると対象外になる制度がほとんどです
- 「補助金が出なかった場合」の扱い(契約金額はどうなるか)を書面で確認する
不安なとき、すでに契約してしまったときは、消費者ホットライン(188)に電話すると、近くの消費生活センターにつながります。
申請の前に確認すること
- 建物が対象か:建てた時期(着工日)、木造住宅か京町家か、戸建てか長屋か、指定された地区の中か。
- 工事の内容が対象か:塗装なのか、防火改修・断熱改修・伝統的な外観の修理なのか。見積書の工事名と、制度の対象工事を照らし合わせる。
- 契約・着工の前に申請が必要か:京都市の3つの制度(まちの匠・ぷらす、京町家改修補助金、断熱改修等補助)は、交付決定や申請の前に契約・着工すると対象外です。
- 業者の条件:京都市の制度には、京都市内に本店がある事業者を含めることなどの条件があるものがあります(表の各制度の条件を参照)。
- 受付期間と予算:どの制度も予算がなくなり次第終了します。受付状況は公式ページで確認してください。
- 問い合わせ先:迷ったら、表の各制度の問い合わせ先(京安心すまいセンターなど)に直接確認するのが確実です。
よくある質問
京都市に外壁塗装・屋根塗装の補助金はありますか?
塗り替えそのものを対象にした京都市の補助金は、2026年9月21日時点で公式サイトでは確認できませんでした。京都市は、外壁の遮熱塗装を含む省エネ改修の補助を令和3年度(2021年度)まで行い、令和4年度(2022年度)に廃止したと公表しています。
遮熱塗料や断熱塗料を使えば、国や京都市の省エネの補助金を使えますか?
みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)の補助対象工事に塗装は含まれていません。京都市の既存住宅の断熱改修等補助(京都市脱炭素先行地域づくり事業補助金)も、申請の手引で外壁塗装・屋根塗装・遮熱シートを補助対象外の経費として挙げています。どちらも断熱材や窓などを使った断熱改修が対象です。
「まちの匠・ぷらす」の外壁の防火改修は、塗り替えに使えますか?
外壁の防火改修は、隣の家や道路に近い「延焼のおそれのある部分」の外壁を、木造住宅は準耐火構造、京町家は防火構造と同等以上にする工事が基準です。要綱に塗装を対象とする記載はありません。なお、この事業は令和8年度限りと京都市が発表しています。
京町家なら外壁の塗装に補助が出ますか?
京都市京町家改修補助金は、京町家の道路から見える外観を、歴史的・伝統的な形や意匠で修理・復原する工事が対象です。申請の手引には木部塗装の記入例がありますが、未指定の京町家は、工事後に重要京町家に指定されることを要件とする「特別外観工事」だけが対象です。対象になるかは事前相談で確認してください。
業者に「補助金が使える」と言われました。どうすればいいですか?
契約の前に、どの制度か(正式な名前)と公式ページのURLを聞き、自分で公式ページを開いて確かめてください。この記事で確認した京都市の3つの制度(まちの匠・ぷらす、京町家改修補助金、断熱改修等補助)は、交付決定や申請の前に契約・着工すると対象外になります。不安なときは消費者ホットライン(188)に相談できます。
補助金の申請は業者がしてくれますか?
制度によって違います。みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)は登録された事業者が申請し、工事を頼む人は自分で申請できません。京都市の制度(まちの匠・ぷらす、京町家改修補助金、断熱改修等補助)は、建物の所有者などが申請者になります。
京都市の外壁塗装業者を探す
京都外装ナビでは、京都府内で外壁塗装・屋根工事を行う業者を、公開されている事実情報(所在地・電話・公式サイト・業種)で一覧にしています。 補助金の対象になるかどうかは業者ごとに判断できるものではないため、上の公式ページで確認のうえ、見積もりを依頼する業者に制度の名前を伝えて相談してください。
- 外壁塗装に対応する業者の一覧
- 京都市北区 (17件)
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